審査

自動契約機について

今ではネットの普及によって自動契約機は忘れ去られた存在とかしてしまいましたが、90年代に登場した際には画期的な契約機器として、新規顧客獲得に大いに貢献しました。

自動契約機が登場する以前の消費者金融といえば、窓口審査が一般的でした。店舗の窓口まで足を運んで、審査をする社員と対面審査をして、審査に通ればその場で融資が実行され、逆に審査に通らなければ手ぶらで帰宅するという、両局面のケースが垣間見られたものです。

審査で落とされる場合のセリフ「今回の融資は見送らせていただくことに・・」を聞いて、どれほど多くの人が絶望感に苛まれたことでしょうか。

その点、自動契約機はカメラで見張られているとはいえ、ブース内では無人です。審査で落とされた際のショックは対人審査と比べたら少しはマシだったかもしれません。

自動契約機

自動契約機が登場した時代

自動契約機が初めてこの世に登場したのは、1993年にアコムが導入した「むじんくん」です。これはテレビ電話会議のシステムをヒントに、アコムの社員が企画開発しました。

何事もそうですが、初物というのは懐疑的にみられるのが常で、無人契約機も例外ではなく業界間では懐疑的に見られていたようです。実際、導入してしばらくは知名度もなかったことも影響して、無人状態が続いたようです。

当時の無人契約機とは、情報を入力するためのパソコン端末+身分証明を発信するスキャナー+モニターという装備が一体となった機器で、値段は1200万円もする代物だったのです。

また、当時はバブルが崩壊して景気が冷え込んでいた時代背景と、1991年に改正された出資法による上限金利引き下げなどの影響で、倒産する金融業者も少なくありませんでした。

ブース内

新規顧客が倍増

アコムのむじんくんが登場してしばらくは低迷が続いていましたが、やがて口コミ等で人気に火が付き、たちまちのうちに新規顧客を増やしていきました。

実際、1993年からの二年間程で爆発的な新規顧客を獲得しています。そんな状況を他の金融業者も黙って見ているはずがありません。次々と大手各社は独自の名称をつけた無人契約機を導入していき、無人契約機は社会現象にまで発展していったのです。

代表的な名称としては、武富士の縁結び、三洋信販のポケットバンク、プロミスのいらっしゃいましーん、アイフルのお自動さん、などどの業者も独自に名称を捻った工夫が見えますが、単なるアコムのパクリとってもいいでしょう。

ネットの普及で衰退

90年代に無人で契約してキャッシングが出来ることで爆発的ヒットとなった無人契約機ですが、その後、ネット技術の普及によって自宅にいながら携帯電話やPCを使用して申し込みが可能となったことから、その役目も終焉を迎えました。といってもまだ街中には無人契約機は設置してありますが、かつてのような賑わいは見られなくなったのは事実です。

いくら無人で契約できるといっても、契約機まで交通手段を使って足を運ばなくてはなりません。しかしネットを使っての申し込みなら一歩も外に出る必要もなく、スマホさえあれば24時間自宅から申し込めるのですから、どちらが便利なのかは火を見るよりも明らかでしょう。そして今後も日の目を見ることもないと思われます。